あてのない旅への夢・憧れ
行先不明のひとり旅
目的地のない、あてのないひとり旅に出掛けてみたいと時々思います。
若い頃からの「夢・憧れ」でした。
若い時代には、ふらりと目的もなくひとり旅に出かけられるほどの時間的、経済的な自由も余裕もチャンスもありませんでした。
そして、どんどん歳を重ねボチボチお暇をもらってあてのないひとり旅に挑戦してみたいな、って思った矢先の心筋梗塞とコロナ禍でした。でも、ひとり旅に出掛けたい反面、意外と寂しがり屋の私はホッとしているのかも知れません。（精神的自立が出来ていないのかも？）
気ままに気の向くまま、風の吹くままに旅を続けて、財布の中が空っぽになったら家に帰る（今の時代カード決済が主流ですよね！）
どこまでも広い空と海との区別は～解放感に包まれて♥♡♥
誰にも時間にも束縛されない、そんな贅沢があるでしょうか？
旅の楽しさを知ったのは、小学校低学年ああｓあのころでした。
私を育ててくれた祖母が長崎県の出身で、夏休みになると私を連れてお里帰りをしていました。長崎半島の南端にある口之津という港町です。祖母の弟にあたるおじさんがその町で洋服の仕立て屋さんをしていました。祖母の実家はおじさんの家から30分ほど山よりのところにあり、大きな石垣に囲まれた家でした。その頃は祖母の母、曾祖母も健在で質素でしたが珍しい食材でもてなしてくれたのを覚えています。
祖母には兄弟姉妹が多かったので、曾祖母の家に多くの子供たちが集まりワイワイと楽しかったことも思い出として残っています。
そして、中学校3年生の時に初めて「ひとり旅」で長崎まで行ったのです。
当時は、特急や新幹線はなく、岡山⇔長崎は「急行雲仙号（東京⇔長崎」）で行き来をしていました。岡山駅を夕方６時頃に出発しますと、朝方博多駅に到着、長崎の手前の諫早には１０時過ぎに到着です。洋服仕立て屋のおじさんが、かっこいいバイクで迎えに来てくれています。かっこいいバイクに乗っけてもらい振り落とされないようにおじさんにしがみついて、舗装されていない道路を走りお尻が痛かった事も思い出です。
前浜という白砂青松（当時は）の砂浜で日暮れまで遊んだこと、日暮れても砂がまだ暖かった感触なども足裏に記憶されているような気がします。
高校時代になってからも長崎や大牟田、広島の呉、兵庫県の須磨など祖父母の親戚を訪ねて夏休みにはひとり旅をさせてもらっていました。
そして、高校を卒業してからは、お給料をいただくと土曜日を待って友達と神戸、大阪、京都、奈良へと行きました。夏休みには夜行列車で東京まで～数回。
躾に厳しかった祖父がよくも許してくれたものだと思います。
結婚後は出産、子育てもあり、主婦と母親、婚家の両親と住むようになってからはそんな余裕も時間もなく、私が再び旅ができるようになったのは、祖母を看取りその後の体調不調から立ち直ってからです。
娘が大学卒業旅行をするのだと、アルバイトを始めたのを機に、私たちも行こうじゃないか、ということで欧州旅行（パリ、ローマ、マドリード）をしました。夫も娘も美術畑の人ですので、殆どが美術館めぐりでしたがこれも思い出深い旅でした。
多くの友人と出掛けた外国の街、日本の温泉地も数々ありますが、どの旅も楽しくあんなことやこんなこと、お喋りの声までも記憶に残っているから不思議です。
ひとり旅はまだ未体験です。
どんなハプニングが待っていてくれるのでしょうか？
車に乗っていて（乗せてもうがらっていて）、一瞬前方の景色が消えることがあります。
その瞬間が何ともたまらなく好きです。道路と空しか見えない～次に見える風景に胸が躍ります。
この道はどこへ続くのでしょう！*1ﾜｸﾜｸ
幸せが待っていてくれそうな予感が！ ﾙﾝﾙﾝ*2♪
この橋を渡ると自分でない自分がいるかも（＾ω＾）ﾜｸﾜｸ
コロナが収束し、身体的、家庭的、経済的自由を得ることが、もしもできたら、スーツケースに最低の物を詰めて、あてのない旅をしてみたいな、なんて夢のような憧れをまだ持ち続けています。
そこで私が得るものは何でしょうか？
ただ、自由な解放感だけなのでしょうか？
きっと、もっともっと大切ななにかを得ることができるような気がします。
皆さまも、ぜひ良い旅をお楽しみくださいね(*^-^*)
まんず、出掛けてみよう！何かが変わるかも？
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