赤いバラのお喋りブログ

日々の出来事、季節の移り変わりをちょこっと斜めにみながら、お得情報をお伝えしたいと思います。よろしくお願い致します。

季節はめぐる~桜子のラブストーリー♡❤♡

秋もそろそろ終わり、北国では雪の便りが聞こえる季節!

桜子は日毎に紅色の深さを増していくサクラの木を眺めて、フーッと大きく息をしました。
「桜子」という名前は、12年前に亡くなった母が付けてくれた名前、言わば母の形見のようなものとして「桜子」という名前がとても気に入っていました。


思えば、彼と初めて言葉を交わすようになったのは、まだ吐く息が白くなる寒い朝のことでした。毎朝家の前を急ぎ足で通り過ぎる彼に、「お早うございます!」と思わず声を掛けてしまったのです。
驚いたように、でも笑顔で、「アッ、おはようございます。今朝も寒いですね」と温かい親しみのある声で彼は答えてくれたのです。桜子は感じのいい人だな、とそのとき思いました。以来、毎朝同じ時間に通る彼をまるで待つかのように、桜子は家の前に出るようになり、いつの間にか親しく口を利くようになっていきました。

 

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花たちから元気をもらいます! 愛の芽生え❤♡❤


サクラの蕾がまだかたく枝先にくっついている3月半ばの頃、彼が3月末で家族のいる大阪へ転勤することになったことを知らされました。桜子は、「ご栄転でしょ、おめでとうございます」と笑顔で答えたものの、少しショックを受けていました。
そのことをきっかけに、お互いを意識するようになり親しみから愛へと、徐々に気持ちが変わっていったのです。
彼のことを想いドキドキ、ソワソワとする気持ちはまるで初恋の再来そのもので、桜子は大いに躊躇ってしまいました。サクラの花が満開を過ぎた頃に、彼は家族の住む大阪へ引っ越して行きました。お別れのご挨拶もしないまま~。

 

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チラホラのサクラも良いですネ!愛の育み♡❤♡

 

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何とも優しい色合いにいやされますネ! トキメキ♡❤♡


その後、出張でそちらへ行くのでお会いしましょう!の連絡があり何度か彼と会う機会がありました。また、桜子も夫に言い訳を作って彼に会いに行ったり、旅行を一緒にしたりして楽しい思い出作りをしました。また深夜に電話を掛け合ったり、メッセージを送り合ったりの日々を過ごしていました。彼が仕事で躓いたとき、うまくいったときの話や世間話、政治の話など尽きないくらい電話で話しました。

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葉桜も柔らかな緑が美しいです。愛のよろこび♡❤♡

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大きく枝を広げてたくましく!  愛のかくしん♡❤♡

そして、葉桜の時期を経てサクラの葉っぱは逞しく育ち、猛暑の頃には道行く人に安らぎの木陰を与えるようになっていました。
桜子と彼の関係も深くなり過ぎず順調に愛を育んでいました。家族のいる者同士ですから、お互いの家族に迷惑を掛けることがあってはなりません。そのことを二人は守りつつ、少なくとも桜子は彼に夢中になっていました。

夫からは得られないものを彼から与えられ、とても新鮮に思えていたのです。彼からの連絡が途絶えると気持ちが沈み、心の中がぐらぐらと揺らぐのです。いつ壊れてもおかしくない二人の関係に、桜子は怯えを抱くようになっていました。
「男こころと秋の空」?に、桜子は苛立ちさえ覚えることが多くなりました。会えなければより想いが募っていくことをひしひしと感じていたのです。

今年もサクラの木が茜色に染まり、「桜もみじ」と呼ばれる紅葉の時期がめぐってきました。葉っぱ、一枚一枚異なった色合いで紅く、黄色く染まっているサクラの木を眺めながら、いつしか落ち葉となって朽ちていくサクラの葉っぱに自分の行く末を重ねていました。無事に落ち葉の時期を過ごして、寒い冬、そして再び芽生えの時期を迎えて、2回目の「桜もみじ」の季節が再びめぐってきました。
彼との関係は相変わらず、けれども徐々に連絡し合う期間も遠くなっています。最近はイライラと彼からの連絡を待ち望む気持ちにも慣れた桜子は、散り落ちた真紅のサクラの葉っぱを拾い上げて、彼との別れの予感を感じていました。

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決して同じ色の葉っぱがない妖艶な紅葉 苛立ち?

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このままでいたい気持ち、あきらめ?終止符.

想像もしていなかった経験をさせてくれた彼に、感謝の言葉を添えてサヨナラを言える自信はないけれど、落ち葉が朽ちてしまうまでに桜子の方から彼に別れを告げようと心に決めたのです。

桜子のラブストーリーの終止符【.】秋止符?

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これは、当然のことですが全くのフィクションです。
公園の桜が日毎に染まっていくのを見ていてふと妙なことを想像してしまいました。
このようなことに憧れを抱いているのかも知れませんね!
それほどに平凡な人生、言い換えればそれほどに幸せな日々を過ごしている、ということなのでしょう。
冬を間近に控えて妖艶に紅く燃え尽きるような紅葉を何故だか悲しく思えるのです。
「男こころ」に振り回される女性は、今はもういないのかも知れませんね。

好天が戻ってきましたら、近場の紅葉を観に行きたいと思います。

お読みいただき有難うございます。

今夜も深々と冷えています。

どうぞ暖かくして、お過ごし下さいませヾ(*◕ω◕*)シ♪

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ニャンだかもの想いにふけっちゃう秋 (=^・・^=)


 

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