チャンチンに魅せられて、チャンチン観察を!
チャンチンとの出会い
数年前の春、福岡市の繁華街で見かけた、淡いピンク色の葉っぱの木!
それがチャンチンでした。名前を忘れないように記録していました。
それほどピンク色の葉っぱの木は魅力的でした。
その後も同じ季節に出会っていたチャンチン!
昨年、偶然にそのチャンチンに散歩の途中に出会ったのです。
驚きと喜びでいっぱいでした。
そして、今年はチャンチンの観察をしてみました。
【チャンチン】
・チャンチン(香椿)
・センダン科チャンチン属
・学名:Toona sinensis
・英名:Chinese cedar
・別名:クモヤブリ スグロク
ライデンボク(雷電木)
ヒャンチン トウヘンボク(唐変木)
・特徴 落葉広葉樹
・原産地 中国北部~中部
・用途 街路樹・公園・庭木
・樹皮 樹皮は縦に裂ける。
・葉 葉は互生で卵形又は長楕円形で、毛はない。
・花 初夏に多数の小さな白い花を枝の先端につける。
【チャンチンの成長】
2021.03.21 2021.04.06 2021.04.19 2021.05.07 2021.06.01
桜の開花に慌てて、チャンチン観察に出掛けました。
住宅街にある一般の瀟洒なお家の門脇に植えられているチャンチンです。
スマホで撮影させていただくのが申し訳ないと思いつつ撮らせていただいた写真です。
今年は桜の開花が例年よりも早くてチャンチンの新芽が出るころには満開を迎えていました。福岡市では3月12日に、気象台のソメイヨシノの標本木が平年よりも9日早く開花した、と伝えられました。これは、1953年も統計開始以来最も早い開花で、全国歴代3番目に早い記録になったそうです。
チャンチンも昨年と比較すると、数日は早い芽吹きだったのではないでしょうか?
チャンチンのやわらかく、やさしく、はかなげな新芽は何とも心惹かれて立ち止まっていつまでも眺めていたい気持ちになります。
4月になると、ハナミズキやコデマリ、ツツジ他、あらゆる花が咲き誇っていました。
それぞれのお家の庭に咲いている花木を鑑賞しながらの散歩は楽しいものです。
【チャンチンの葉の成長です!】
春の新葉は淡い紅色で特に美しく、その後に徐々に黄色からうす緑、濃い緑色はと変わり秋に再び黄色くなります。とても魅力あるチャンチンです。
中国では、新芽や若葉浴びが山菜のように食用とされて、また葉を炒めて薬膳料理に用いられています。どのようなお味がするのでしょうか?
チャンチンの材質は水に強くて耐久性があり、鮮やかな赤褐色で美しいので家具材、寄せ木や象嵌細工に用いられているのだそうです。
【チャンチンの花は咲くのでしょうか?】
6月~7月にかけて枝先に小さな白花を咲かせる。
花の後には果実ができ、10月頃に熟すと五つに裂けて花形の殻が残る。
(庭木図鑑 植木ぺデイア)
【チャンチンの名前の由来】
名前は中国名の「香椿(チャンチュン)」が転じたものです。
中国では「椿」でチャンチンを表していて、
逆に中国語で「ツバキ」は「山茶花」「日本椿花」などと表記されています。
【ちなみに】
とてもよく似ている花たちですね!