ヤマボウシってどんな花?
ヤマボウシの特徴
ヤマボウシは、ハナミズキと外見がそっくり。
それもそのはず、ハナミズキは和名「アメリカハナボウシ」といいます。ヤマボウシは日本原産で、ハナミズキはアメリカ産の外来種です。
ヤマボウシは苞の先端が少し尖っているのに対し、ハナミズキは全体に丸みを帯びた苞の姿をしているので、じっくりと苞を見比べるとその違いが見えてきます。
ヤマボウシとは、
ヤマボウシは中国、朝鮮半島、日本の本州から琉球列島に分布します。
環境に馴染みやすく初心者でも育てやすい樹木です。
同じ属 ミズキ科サンシュユ属(ヤマボウシ属)のハナミズキに比較すると開花時期が遅く、葉が出たあとに枝先に開花し、梅雨の時期に咲く花木として重宝されています。
花色には白、うっすらとグリーンを帯びた白、ピンクなどがあります。
花のように見えるのは本来の花弁ではなく、ハナミズキと同様、総苞片(花のつけ根の葉)です。花は苞の中央にあるグリーンの球状のものです。
ヤマボウシの実は食べられます!
果実は8月から9月に紅橙色に熟し、果肉は粘質で甘く生食できます。
ヤマボウシは、5〜6月頃に開花した後、9月頃に小さな果実をつけます。
赤、またはオレンジ色でよく熟したら食べることができます。
生で食べても美味しく、乾燥させてドライフルーツとして楽しめます。
また、ジャムや果実酒にしても美味しくいただけます。
果肉にはたくさん種が入っていますが、香りがよくて甘みがあるのでマンゴーやバナナのような風味が特徴的です。
ヤマボウシの実にビタミンやカロチン、アントシアニンなどが含まれ、疲労回復の効果があるとされています。
ヤマボウシの名前の由来
苞の中央に集まるグリーン色をした球状の花が坊主頭のように見えます。
4弁の白い苞をまとっていることから、比叡山延暦寺の僧兵が白い頭巾をかぶっている山法師をイメージして名付けられたと言われているそうです。
ヤマボウシの花の時期
ヤマボウシの開花時期は、5〜6月です。
春に開花する花木が一通り咲き終えた頃の端境期に花開くので、ひときわ目立ち美しく思われます。
ヤマボウシの基本データ
●科名と属名 ミズキ科・ミズキ属・ヤマボウシ亜属
●学名 Cornus kousa
●英名 Kousa dogwood
●別名 ヤマグワ ヤマボウ コウサ
●分類 落葉広葉樹 小高木
●開花期 5月~7月
●花色の種類 白・ピンク
●実の成熟期 10月~11月
●原産地 東北以南の日本 中国 朝鮮半島
●主な植栽用途 シンボルツリー
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