ミズキ科の植物たち その②
【アオキ】
アオキ(青木)
学名 : Aucuba japonica
ガリア科またはアオキ科(Aucubaceae)
アオキ属の常緑低木。
※科名:ミズキ科で分類される場合もあります。
アオキ アオキの実
【アオキとは】
青々とした葉と赤い果実が特徴で、日陰の庭の救世主的な存在の木。
とても丈夫で、日照不足や湿気にも害虫にも悩まされることはありません。
葉は大き目で12㎝前後、斑入り葉は黄色系を中心に多くの種類があります。
アオキの実は、アオキの実の形や色はコーヒーの実を思わせる赤い色で、つやのある美しいやや細長い形をしています。
コーヒー豆そっくりですが、アオキの実はコーヒーにはならないそうです(;゚Д゚)
【サンシュユ】
サンシュユ(山茱萸)
学名 :Cornus officinalis Sieb. et Zucc.)
ミズキ目ミズキ科
落葉小高木
中国原産
別名 ハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミ
【サンシュユとは】
サンシュユは、高さ4~5メートルの落葉する小高木です。
花は、3月ころの早春に葉に先だって小さな黄色い花を塊状に付けます。
葉は対生していて、8~10㎝くらいです。
秋にはグミのように赤く熟した果実(1.5~2.0㎝)から種を取り除き、乾燥した果肉が山茱萸と呼ばれる生薬になります。これを果実酒にしたものは古くから滋養強壮や疲労回復の民間薬として利用されています。
この花の咲いている様子からハルコガネバナ、秋に紅熟した果実の様子からサンゴバナなどと呼ばれています。
【ハナイカダ】
ハナイカダ(花筏)
学名 ; Helwingia japonica
ミズキ科ハナイカダ属
落葉低木
別名、ヨメノナミダ(嫁の涙)
【ハナイカダとは】
ハナイカダ(花筏)は北海道南部、本州、四国、九州の山地に分布する落葉低木です。
異色なのは葉の上に花を咲かせて実をつけることです。
葉を筏(イカダ)に見立て、その上に乗る花や実が筏を操る人に見えるために、ハナイカダと呼ばれています。
雌雄異株で、雄株は葉の上に多くの花や実を付けますが、雌株では1~数個の花や実しか付きません。
4月ごろに、葉の主脈の中央部に約5mmくらいの薄緑色の花を付けます。花弁は4枚で、色は淡い黄緑色なので殆ど目立たず、緑色の実になり夏には紫黒色に熟します。
なんといっても面白いのは、葉っぱの上に花が咲いて実がなるハナイカダの姿です。
葉っぱの船に乗って、尖った葉先を操る船頭さんを想像させられます。
風で葉っぱが揺れると、川の流れに揺れている筏そのものです。
【ハンカチノキ】
ハンカチノキ(はんかちのき)
学名:Davidia involucrata
ミズキ科 ハンカチノキ属
落葉高木。
英語では"Handkerchief tree"、"Ghost tree"
"Dove tree"(鳩の木)
【ハンカチノキとは】
中国の四川省・雲南省付近原産地です。
属名のダビディア (Davidia) で呼ばれることが多いです。花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つため、日本では「ハンカチの木」や「幽霊の木」などと呼ばれています。
属名のダビディアの由来はこの植物を発見したフランス人の神父・生物学者のアルマン・ダビットの名前にちなみます。